こんにちは。スパナボーイです。今回は初めての記事ということでこのブログの根幹となるサービスエンジニアについて深堀していこうと思います。
1.サービスエンジニアの仕事内容について
サービスエンジニアの仕事内容は、対象設備、機器や製品の点検作業を中心に付随する各種業務を行います。
基本的には外回りの勤務が多く、お客様のもとへ向かい作業するという仕事です。
機器や設備によってはリニューアル工事、部品交換などの作業を行ったり、大規模な設備になると様々な協力会社との工程管理を任されることもあります。
主な仕事内容
- 対象機器の点検、修理作業(現場トラブル等)
- 問い合わせ、クレーム対応等顧客連絡(メール、電話)
- 訪問スケジュールや作業報告書、見積書等書類作成
- 対象機器の点検提案やリニューアル提案
- リニューアル作業や部品交換等の施工管理、実作業
- 部品管理(棚卸、在庫や車載部材管理業務)
会社によっては業務ごとに細分化していると思いますが、これらの知識や内容は把握しておいたほうがいいと思います。

顧客と対面で会話する機会が非常に多いので営業的な側面もあります。そこが職種に「サービス」という文言が入る所以かもしれません。※あくまで個人的な意見です
2.サービスエンジニアが点検を行う対象設備や機器や製品について
サービスエンジニアが点検対象とする設備、機器や製品は多岐にわたります。また、メーカーの代理店として活動している会社もあれば、さまざまなメーカーの機器、製品を幅広く扱う会社もあります。 扱っているものによっては働く場所や服装も大きく変わります。
サービスエンジニアが点検する対象機器や製品、設備
【1. 産業機械・工場設備関連】
- 工作機械(旋盤、マシニングセンタなど)
- ロボットアームや自動搬送装置
- コンプレッサー
- クレーン、リフト
【2. ビル・設備関連】
- 空調設備(業務用エアコン、冷凍機など)
- エレベーター・エスカレーター
- 防火扉、セキュリティゲート、自動扉
- 給排水ポンプ、配管設備
- 非常用電源、制御盤、UPS
【3. 医療・研究機器関連】
- 医療機器(MRI、CT、超音波診断装置など)
- 検査装置、分析装置
- 滅菌器・洗浄機
【4. 電気・電子関連】
- 通信機器(基地局、サーバーなど)
- 放送設備、音響・映像機器
- 電力設備、変電装置
- 制御盤、PLC、センサー類
【5. 一般家電・オフィス機器】
- コピー機、プリンター
- ATM、券売機
- 家庭用エアコン、洗濯機、冷蔵庫など
【6. IT機器】
- サーバー機器
- ネットワーク機器
- PCハード機器
【7. 自動車・輸送機器】※出張対応
- トラックやバスの整備機器
- 鉄道設備(信号機器、車両制御機器)
- 建設機械(油圧ショベル、ブルドーザーなど)
とりあえず様々な転職サイトや検索にてサービスエンジニアの対象機器、設備について調べてリストにしてみましたが、私の知らない機器や設備もまだ多くあると思います。
もし、「こんな分野のサービスエンジニアもいるよ」とご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。

世の中にはこんなにも多くの機器や機械に支えられていると痛感しました。様々なサービスエンジニアの皆様いつもお仕事お疲れ様です。
3.実際の仕事のスケジュール【一例】
私の経験した業種での仕事スケジュールを紹介いたします。
※例1 通常点検業務
8:00 出社、メールチェック、必要に応じて現場情報収集し資料作成。
9:00 会社出発、車を運転して現場へ。
10:00~12:00 現場1件目到着、点検作業開始、対象機器4か所点検。(作業時間2時間)
12:00 現場1件目点検作業終了。 昼食休憩
13:00~16:00 現場2件目到着、点検作業開始、対象機器10か所点検。途中機器トラブルにて製品の一部が故障した為、仕事仲間に応援依頼。一緒に点検と部品交換作業を行い、作業完了。 作業後、顧客へ故障理由や経緯を説明し他機器のリニューアルを提案し終了。(作業時間4時間)
17:00 帰社する前に社用車の中でノートPCを使って報告書、提案書、見積書等を作成し上長の許可を得て直帰
18:00 帰宅

この日は点検中、機器の思わぬ故障に遭遇してしまい焦ってしまいました。ですが、周りの人間にも恵まれ何とか作業完了することが出来ました。
※例2 リニューアル工事、部品交換や突発的なトラブル対応がある場合
8:00 出社、予定確認、メールチェック。
9:00 リニューアル工事の立会。お客様へ工事挨拶し、製品を搬入し協力会社さんや職人さんとKY確認。
9:30 修理依頼が数件入った為、リニューアル工事現場を協力会社さんにお願いして修理現場へ。
10:30~11:00 修理現場一件目到着、点検契約を結んでいる現場の為無償対応。消耗品が摩耗していた為交換し復旧。
11:30~12:15 修理現場二件目到着、点検契約のない現場だったため有償対応となりました。お客様に故障内容と概算費用を説明し、了承を得たうえで部品交換を実施し完了。
12:30~14:00 修理現場三件目到着、機器を導入したばかりの現場での対応の為無償対応。お客様から叱責を受けながら修理、調整対応し完了。
14:00~15:00 リニューアル工事現場から作業終了の連絡があり、現場最終チェック対応。動作異常なく完了しお客様へ説明と報告書提出、工事廃材を搬出し対応終了。
15:30 仕事が落ち着いたので昼食休憩
16:00 周りへのフォロー連絡確認、特に応援や修理依頼がないので社用車にて休憩、仮眠
17:30 事務所帰社、報告書作成や事務処理等行う
18:00 帰宅

この日は朝から携帯が絶え間なく連絡があり、予定を捌ききれるかとても不安になりました。しかし、午後の最後のほうには時間が出来たので社用車でゆっくりすることが出来ました。
4.必要なスキルや資格
サービスエンジニアとして仕事をするには、どのようなスキルや経験が必要か私なりにまとめてみました。
・第一種運転免許
サービスエンジニアは現場での作業が基本となるため、自動車で移動することが前提となります。そのため、普通自動車免許の取得は必須です。
・基本的な機械、電気の知識や資格、学ぼうとする姿勢
サービスエンジニアにおいて機械や電気は避けることはできません。特に大規模な設備になると担当している製品や機器以外の知識やも必要な場面にも遭遇します。(他の設備と連動が必要等) また、専門資格が求められる場合もあるため、常に学ぶ姿勢が求められます。
・コミュニケーションスキル(最重要)
サービスエンジニアは顧客対応の仕事が多く、お客様と良好な関係を築く必要があります。また、実際に点検を行う上でも社員同士や協力会社さん、職人さんと業務を進めるため、社外、社内、年代問わず良好な関係を築けることが非常に大事になります。

やはりコミュ力は最強といったところでしょうか。怖い先輩や気難しいお客様にも積極的にコミュニケーションがとれる人材は非常に貴重です!!!
5.サービスエンジニアのやりがいや魅力と大変なこと
サービスエンジニアのとして働く魅力ですが、私が思うに、『自分の技術によりお客様から感謝をいただくこと、お客様から信頼を感じること』この瞬間サービスエンジニアをやっていてよかったなと感じます。
特に古い機器が故障してしまい、最新機種を導入するまで時間がかかってしまうような状況では何とか現場で使えるものを工夫し一時的に仮復旧させるよう努力します。
その際に『スパナボーイさんに任せてよかった』とお褒めの言葉をいただいた時はとても嬉しいです。
また、会社により異なると思いますが、ある程度個人に裁量がある会社だと、業務予定を自分自身で調整することも可能になります。ただ急な予定の変更やトラブル対応もある為、仕事を自分のペースで進めたい方、突発的な予定の変更も気にならない方は働きやすいかもしれません。

他人が喜ぶところが好きだったり、休憩する時は一人で気兼ねなく休憩したいと思う方は働きやすいかもしれません。
逆に、大変なことは『勤務時間が不規則なこと、長時間労働になりやすいこと』だと思います。
現場によっては利用者が少ない早朝、夜間や休日に点検、修理作業を行わなければならない場所も多く機器によっては24時間オンコールサービスを行っている会社もあります。また修理作業にてトラブルが発生してしまうと製品や機器が復旧するまで現場から離れることが出来ないことも長時間労働になってしまう原因の一つです。

毎日決まったことだけやりたい方や柔軟な対応にストレスを感じる方は特に大変だと思います。長時間労働に関しましては、最近労働時間の改善や働き方改革に取り組む企業も非常に多く、体を壊してしまうほどの業務は考えにくいでしょう。
6.まとめ
サービスエンジニアは、
- お客様先の現場へ訪問し、作業する仕事がメイン。
- 対象製品や機器は多岐にわたる。
- 運転免許は必須。
- コミュニケーションスキルがある方や体力に自信がある方は働きやすい。
- 決まったことだけしかやりたくない方、柔軟に対応できない方は働きにくい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
サービスエンジニアという仕事の魅力やリアルな部分が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
今後もこのブログでは現場での出来事や気づきなどをゆるく発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
スパナボーイでした🔧
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